「イラン月間」での常時展示詳細&最近のイランのニュースに関して

「イラン月間」では、イランの本の紹介を行っているサラーム・サラームによる常時展示&物販「イランの絵本に出会おう!」をおこないます。

以下、愛甲さん(サラーム・サラーム主宰)による、常時展示の紹介です。


常時展示&物販

「イランの絵本に出会おう!」

詩の国イランで生み出される絵本は、特にイラストレーションの分野で国際的に高い評価を受けてきました。
ボローニャやブラティスラヴァといった、50年以上続く権威ある国際絵本原画展で、毎回のように入選者を出しています。
今回は、2019年のブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリを受賞したハサン・ムーサヴィーさんの『ボクサー』をはじめ、詩的な味わいが豊かに感じられるイランの絵本を展示(一部は販売も)いたします。
絵本はイランで出版されたペルシア語のものですが、日本語のあらすじがつきますので、ぜひ物語も併せてお楽しみください。

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新年早々、深刻なニュースが飛び込んできました。
これ以上、国家間の緊張が高まらないよう願うばかりです。

イランでは今多くの人々が喪に服し、日本でも連日その様子がメディアを通して報じられ続けています。
私たちはつい忘れてしまいそうになりますが、普段、イランの人々は、ごく当たり前に落ち着いた生活を送っています。日本で暮らす私たちと変わりはありません。

イランは何千年という、長い時間をかけて、豊かな文化を培ってきました。
文化が生まれる土壌には、人々の安全で平和な暮らしがあると考えます。
人間の尊い営みが、一瞬にして破壊され、憎しみが連鎖してしまうことは、本当に、あってはならないことだと思います。

「イラン月間」では、イベントを通して、多くの方に雄大な歴史のなかで育まれたイラン文化についてお伝えし、身近に感じていただけたらと思っております。

最後に、サアディーという、イランの代表的な詩人の詩を引用します。
この詩の最後の部分は、ニューヨークの国連本部のホールの壁に飾られています。

強い腕と手の力にて
弱い貧者の拳をくだくのは罪である

哀れな人たちを憐まない者は恐れないのか
倒れてもだれも手を取ってくれない

悪の種子を蒔いて善を期待する者はみな
愚かな考えを抱き、妄想にふける

耳から綿を取り出し、民を正当に取扱え
もしそうしなければ、最後の審判の日がある

アダムの子ら(人類)は互いに手足なり
一つの要素でつくられているゆえ

運命が手足の一本を苦しめたら
他の手足は安らかでいられない

他人(ひと)の苦痛を悲しまないなら
そなたは人と呼ばれるに値しない

『薔薇園(ゴレスターン)』より(黒柳恒男訳)

به بازوان توانا و قوت سر دست
خطاست پنجه مسکین ناتوان بشکست

نترسد آن که بر افتادگان نبخشاید
که گر ز پای در آید کسش نگیرد دست

هر آن که تخم بدی کشت و چشم نیکی داشت
دماغ بیهده پخت و خیال باطل بست

ز گوش پنبه برون آر و داد خلق بده
وگر تو می‌ندهی داد روز دادی هست

بنی آدم اعضای یکدیگرند
که در آفرینش ز یک گوهرند

چو عضوی به درد آورد روزگار
دگر عضوها را نماند قرار

تو کز محنت دیگران بی غمی
نشاید که نامت نهند آدمی

「イラン月間」でのハラスメント防止について

今回のイベント「イラン月間」の登壇者には女性研究者や若手研究者が多いです。

残念ながら、女性や若手であるという理由でハラスメントに遭いやすく、
ハラスメントが原因で研究ができなくなってしまう場合が多くある、というのが現状です。

そのため、私たちのイベントではそのようなことが起きないよう、最善を尽くして行きたいと考えています。

そこで、ご参加される皆様へのお願いです。
イベントではハラスメントにあたる、あるいは、ハラスメントにつながる行為は行わないでください。

以下はその一例です。

・身体に触れる

・研究や専門以外の評価を行う
→性別や容姿、年齢に関わる言及・評価を行う
→結婚の有無など、プライベートに関する質問を行うあるいはそれについて評価する

・イベント以外でのプライベートな用事に誘う

・執拗に連絡を取る

・お酒を強要する

詳しくは以下のリンクもご覧いただけますと幸いです。

「ハラスメントの定義」

万が一ハラスメントが起きた場合は、
厳重な措置を取らせていただきます。

研究者は、熱意を持って自身の研究を行っています。
研究以外の評価や言動は研究意欲を削ぐ要因となります。

主催側は、魅力ある研究や活動の内容をより多くの方に伝えたいという思いで企画・運営しております。
イベントを通して、性別や年齢に関係なく、登壇者の研究や活動の魅力に共感をしてくださり、興味を持っていただける方とのつながりを沢山つくっていきたいと考えています。

参加者にとっても登壇者にとっても心地よい、素晴らしいイベントにしていきたいと思っております。

何卒宜しくお願いいたします。

「イラン月間」(2/1~2/29)最新情報

さて、この間お知らせした「イラン月間」の詳細が決まってきたのでお知らせしていきたいと思います。

今回は「サロン」情報のお知らせです!

「サロン」とは、もともとカフェ・トイトイトイで定期的に行っているイベントです。どなたでも参加ができ、参加者は研究者の話を、気軽にきくことができます。

各発表後には懇親会を開催します(学生3000円/一般4000円)。
参加費無料ですが、1ドリンクをお願いしています。

今回は「イラン月間」なので、イランの専門家がお話してくださります!

以下日程と内容です!

2/2(日)16:00-17:30「越境する蝋燭立:シーア派聖人崇敬とペルシア語神秘主義詩銘文とを手がかりに」
発表者:神田惟氏(東京大学東洋文化研究所研究員)

本発表では、サファヴィー朝(1501–1736)下のイランで制作されたとある蝋燭立の銘文が物語る、2つの「越境」についてお話しします。1つめの「越境」は、この蝋燭立が、サファヴィー朝下のイランからオスマン朝下のイラクへ、国境を越えて物理的に移動したことを指します。2つめの「越境」は、シーア派聖人の墓廟に寄進されたこの蝋燭立に、本来そういった宗教的な空間の調度品の銘文として相応しい言語であるはずのアラビア語ではなく、ペルシア語が用いられているという意味での「越境」です。これらの「越境」には、どのような文化的・宗教的背景があるのでしょうか?

2/9(日)16:00-17:30「イランの絵本を楽しみたい!」
発表者:愛甲恵子氏(サラーム・サラーム主宰、イラン絵本翻訳家)

イランの絵本やイラストレーターを紹介するユニット、サラーム・サラームの活動は2004年の「マルジャーンの絵とイランの絵本展」から始まりました。以来、イランの絵本をより楽しむにはどうしたらいいだろうと模索し続けています。今回はこれまでの活動を振り返りつつ、改めてイランの絵本の魅力について考えてみたいと思います。

2/22(日)16:00-17:30「遥かなるホラーサーン:現代に蘇るペルシア古詩」
発表者:中村菜穂氏(大東文化大学非常勤講師/東洋研究所兼任研究員)&田代智恵子氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程)

かつて「ブハーラー宮廷の華」と謳われ、綺羅星のごとき数多のペルシア詩人たちの祖となった、9-10世紀の詩人ルーダキー。1千年という遥かなる時を経て、ペルシア語の詩の伝統はいかにして現代に受け継がれたのか、20世紀のイランに生きた二人の詩人の作品から読み解きます。イランにおける「本歌取り」の手法や「本歌」との比較を通して、古典詩と現代詩の往還や文学的な場所としてのホラーサーンについて、対談形式で語ります。

2/29(日)16:00-17:30「ペルシア語の取り立て詞」
発表者:大久保 弥氏 (東京外国語大学博士後期課程)

本発表では、ペルシア語を対象とした自身の研究を紹介します。研究対象は、日本語で「取り立て詞」と呼ばれる「は」、「も」、「だけ」のような、対比や累加、限定などの特別な意味を文の解釈に与え、言語を用いた情報のやり取りにおいて重要な役割を担うとされる表現です。ペルシア語におけるこれらの表現の統語的(文の構造)・意味的性質をどう分析するのかについて探ります。

どのサロンも素敵な内容です!今から楽しみです…!

また詳細が決まりましたらお知らせします!

今年も残すところあと2日…!今年もお世話になりました。良いお年をお迎えくださいませ。

来年も私たちJ-SOISを宜しくお願いします。

今年度もイラン関連イベントやります!2/1~2/29

もう12月ですね…!

今年の2月に「イラン週間」を、大岡山にあるカフェ・Toi toi toi様と合同企画で行ったのですが、

来年2月も開催することに決定いたしました!

なんと今回は開催期間を1ヶ月とし(前回は2週間でした)「イラン月間」となります。
今回はペルシア文学・文化に焦点をあてようと思っています。
私たちのイベントが、多くの方々にとってイランの詩的で豊かな文化的側面を知っていただける機会になれば幸いです。

予定しているイベントの内容は次の通りです→

【常設展示:イランの絵本】
イランの絵本を紹介しているサラーム・サラームによる絵本の展示&物販を行います。

サラーム・サラームについてはこちらをご覧ください。

【サロンの開催】
サロンとは、もともとカフェで定期的に行っているイベントです。研究者による研究トークを、誰でも、気軽にきくことのできるイベントです。
サロンについてはこちらをご覧ください。
ペルシア月間中の各週末は、イラン文化・文学・言語関連の研究者&専門家をお招きしてサロンを開催します!
発表者は次のとおりです。
①神田惟氏(東京大学東洋文化研究所研究員)
②愛甲恵子氏(サラーム・サラーム主宰、イラン絵本翻訳家)
③中村菜穂氏(大東文化大学非常勤講師/東洋研究所兼任研究員)&田代智恵子氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程) 
④大久保弥氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程)
日程や内容の詳細はまた後ほどご連絡します。

【ペルシア料理】
前回好評だったペルシア料理が、今回も期間限定で召し上がれます!

・料理
ゴルメサブズィー…香草と豆と羊肉のシチュー!イランの家庭料理

キャバーブ…イラン料理の定番。羊と鶏が選べます

バスマティライス…最高級の香り米。シチューやキャバーブとセットでどうぞ。

サラダ・シーラーズィー…きゅうりとトマトが入った、レモンで味付けしたさっぱりサラダ

ショーレザルド…どこか懐かしい味がする、イランのライスプディング

・飲み物
ザクロジュース…好みでお酒と割ることも可

ドゥーグ…やみつきになる、甘くないヨーグルトジュース

ガンド(角砂糖)付紅茶…角砂糖を齧りながら紅茶をいただくのがイラン流です。

上記のイラン料理のメニューは、価格に一品150円を追加して提供させていただきます。この150円はサロンの発表者の研究者支援金になります。

今回も盛り沢山な内容のイベントとなっております✨
来月からフライヤー配布を行います!
フライヤーを置いてくださる方、いらっしゃいましたらご連絡頂けますと幸いです。

またこちらでもお知らせします!ご不明な点がございましたらご連絡頂けますと幸いです。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

イベントのお知らせ(9/8)

こんばんは。

カラリと晴れたイランの夏が恋しいこの頃です。あ、キンキンに冷えたザクロジュースも飲みたいですね。

さて、わたしたちの団体と、サントゥール奏者である岩崎和音さんとのコラボ企画のお知らせです!

詳細は以下をクリック↓

サントゥール×ペルシア古典詩ー弦と朗読の織物ー

このライブでは、イランの伝統楽器の音色にあわせて、ペルシア古典詩朗読を行います…!ずっとこの団体でやりたかった企画です…!

当日は日本語字幕・解説付きです。
ペルシア語やイランに馴染みがない方でも、日本に住む私たちの目線で楽しんでいただけるような内容になっております。

チケットはインターネット上で購入することができます!
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01qda610da18t.html

メディアでは外交問題に焦点があてられがちなイラン。
ライブを通して、メディアからはなかなかみえてこない、豊かで美しいペルシアの文化に触れてみませんか。

FBのイベントページもございます!
よろしければシェアなどしていただけますと幸いです。
https://www.facebook.com/events/606097373215118/

宜しくお願いします。

第3期、活動スタート!

私たちJ-SOISは、今年度で3期目を迎えました。
3期目にあたり、幹部交代を致しました。

今期の幹部は以下の通りです。
代表 田代智恵子(東京外国語大学大学院)
副代表 神山美輝(東京外国語大学)
会計 杉野沙代(東京外国語大学大学院)

団体設立してから初めての幹部交代です。
新体制で今年度も頑張っていきたいとおもいます!
皆さまよろしくお願いします。

「ペルシア週間」開催しています(2/2~2/17)@大岡山

こちらでの告知が遅れてしまいましたが、大岡山にあるカフェToitoitoiとイラン研究学生機構のコラボ企画「ペルシア週間」をやっています。

期間中は、写真展、イラン料理、サロンの開催など、ペルシアに関するイベントが盛りだくさんです。

写真展では、昨年外大でやったものに修正を加え、よりよい仕上がりとなっています。写真とポストカード(限定20枚!)も販売しています!

イラン料理は、キャバーブ(鶏・ラム・牛)とゲイメです。本当に本当に美味しいです。

明後日が最終日ですが、その日は「サロン」が開催されます。詳細は以下のページをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/2272837019706465/

今月のサロンは,「イラン」を研究対象としている若手研究者3名による研究発表です。文化人類学、イスラーム美術史、ペルシア文学・宗教学を専門とする若手研究者に、自身の専門から「イラン」をテーマにお話し頂きます。 日本に住む私たちにとって、イランはあまり身近ではなく、メディアでは対アメリカなどの報道が目立ちますが、この機会に多くの方にイランやペルシア文化の魅力を知っていただけたらと思っております。

日時:2月17日16時~18時
参加:どなたでも参加可能です。予約等は必要ありません。
   当日直接いらっしゃってください。
参加費:無料(ワンドリンク)
場所:Salon, Cafe and Bar Toi Toi Toi (www.rhapsodos.jp)
東京都大田区北千束3丁目20番8
   03-6425-7578 / info@rhapsodos.jp

~ 発表内容 ~

1.「テヘランでフィールドワークをする」 
   谷憲一さん 一橋大学
2.「『沙漠論集』と神秘主義」
   村山木乃実さん 東京外国語大学
3.「突然、壺は叫んだ:ペルシア工芸と詩芸の美」
   神田 惟さん 東京大学

また,当日は「サロンメニュー」として,お食事やお飲み物の「通常価格+300円」をご用意しております(もちろん通常価格でも提供できます)。こちらのサロンメニューをご購入いただきますと,「+300円」が発表者の研究活動への支援金として,発表後に発表者にお渡しします。ご利用の方は,ご注文の際にお声掛けください。

皆様のお越しをお待ちしております!宜しくお願いします。


写真展開催します

「写真とペルシア詩で旅するイラン」
日程:10/30(火)-11/2(金)
場所:東京外国語大学講義棟1Fガレリア
日本から遠くはなれたイランを、写真とペルシア詩を通して感じてみませんか。
写真展では10点の写真に、それぞれ写真に合う詩を添えて展示します。
そこには雄大な自然や歴史的な建築物、そして人々のありふれた日常が広がっています。
また、イランは詩の国といわれています。ペルシア詩は、長いイランの歴史のなかで人々に愛され、現在もイラン文化の支柱を築いています。
写真に添えられた甘美な言葉は、私たちの心をさらにイランへと運んでくれるでしょう。
イランでの写真の撮影から詩の翻訳まで、学生が手がけております。
皆さまのお越しをお待ちしております。
FBページもご覧ください。